教育

リズム感だけじゃない!音楽で養う、「社会で役立つ力」

【インタビュー】  南波 明日美先生(リトミックスタジオ Kirari 運営

 

子どもの習い事として、いつの時代も「音楽」は人気ですよね。しかし、何のために音楽を習うのか、音楽の効果を考えたことはありますか?音楽はリズム感以外にも、社会で役立つ様々な力を養うことができるといいます。

 

今回は、子どもの音楽教育に詳しい【南波 明日美(リトミックスタジオ Kirari 運営)】に、音楽で身につく力(スキル)について、詳しくお話を伺いました。

 

 

音楽で身につく3大能力とは

今回お話を伺った南波先生は、音楽に触れることで数々の社会性を養うことができるといいます。そのなかでも注目すべきは、「言語習得能力」「協調性」「自主性」という力(スキル)。

 

言語習得能力

「言語習得能力」とは、耳に届いた言語を習得する能力のことをいいます。人とのコミュニケーションや自分の意志を伝える力として、生涯必要となる能力といえるのではないでしょうか。

協調性

「協調性」とは、周囲と意見を譲り合って調和を保つ能力のことをいいます。私たちは、自分一人で生きているわけではありません。周りと協力してこそ、成し遂げられることも多くあるのです。

自主性

「自主性」とは、自分の意志で課題を積極的に取り組む力のことをいいます。社会では、他人の指導や指示に頼らず、自分の判断で課題をこなす能力が求められます。

 

このように、社会を生きる上でとても大切な3つの力。これらの力が、音楽を通じて身につくのは、なぜか。音楽に携わる南波先生は、それぞれの力と音楽の関係性について、次のようにおっしゃっています。

 

音楽と「言語習得能力」

南波明日美 先生
音楽を集中して聴く習慣が身につくことで、「聴く力」が育つといわれています。すると、同じく「音」という共通点を持つ言語習得能力の向上にも期待ができるのです。 特に、外国の歌曲(イタリア・ドイツ・多言語)を歌っている人は、多言語の習得能力も高い傾向があるといわれています。

 

音楽と「協調性」

南波明日美 先生
合奏や合唱など、みんなで一緒に演奏することもある音楽では、お互いのタイミングを感じながら演奏する必要があることから、音楽は協調性やコミュニケーション能力UPに効果的だといえます。

 

音楽と「自主性」

南波明日美 先生
集団で行う音楽活動の場合、外からの刺激を受けて「自分も一緒にやりたいからがんばる」といった、モチベーションにつながることもあります。さらに個人演奏においても、音楽の仕上がり(ゴール)から逆算していく過程で、自主的習慣が身につくきっかけにもなることでしょう。

 

音楽には、「言語習得能力」「協調性」「自主性」といった社会性とつながる、いくつかの共通点があります。そのため、音楽を習慣的に行うことで、社会で役立つ能力を自然と養うことができるのではないでしょうか。

 

 

まだまだある音楽の力!【集中力】と【表現力】

南波先生は、ここまででご紹介した「言語習得能力」「協調性」「自主性」以外にも、音楽に触れることで精神面を支える力も身につくと語ってくださいました。

 

音楽と「集中力」

南波明日美 先生
音楽は、自分の音・楽譜・記号・テンポといった複雑な過程を、集中して行うことで奏でることができます。さらに合奏の場合、人の音も聴きながらこれらをこなす必要もあるため、より高い集中力が必要となることでしょう。つまり音楽とは、マルチタスクを常にこなしている状態にあるのです。こうした過程を繰り返すことで、集中力が養うことができます。

 

音楽と「表現力」

南波明日美 先生
語彙がまだまだ少ない子でも、音楽はそのテンポやメロディーから色々な感情を味わうことができます。つまり、音楽を通して、様々な感情(喜怒哀楽)を擬似体験できるのです。この経験によって、言葉で表現できない感情でも、心で感じたものを表現する感性が育っていきます

 

社会を生き抜くためには、社会性はもちろん、人間性となる精神面を支える力が必要となります。この点で音楽は、人生のあらゆるシーンで活用する「集中力」と「表現力」を身につけるのに効果的。

社会性と精神力、いずれもをしっかりと持った人間として未来で活躍するためにも、音楽に触れる機会というのは、とても重要な経験となるのではないでしょうか。

 

 

幼少期からはじめる音楽が、力をつける?

社会性や精神力といった生きるために活躍する力の向上が期待できる、「音楽」。3歳から5歳までの幼少期から音楽をはじめることで、より親しみやすく効果的だといいます。

 

しかし何より大事なのは、子どもが興味を持つかという点なのではないでしょうか。スタートからいやいや始めることで、音楽嫌いになってしまってはどうしようもありません。

 

音楽といっても、ピアノやバイオリン、ダンスや合唱など、様々なジャンルがあるので、子どもに合う音楽を見極めて、興味を示すものからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

 

参考元

ヤマハ音楽研究所|ON-KEN SCOPE「幼児〜児童期の音楽経験が与えるものとは」

https://www.yamaha-mf.or.jp/onkenscope/kajikawasachiyo1_chapter1/

 

株式会社スタディーハッカー|こどもまなび☆ナビ「脳が活性化され、想像力や協調性も養える! 教育効果抜群のおすすめ「手遊び歌」」

https://kodomo-manabi-labo.net/teasobiuta-kouka

 

株式会社スタディーハッカー|こどもまなび☆ナビ「自主性がない子どもは将来どうなる? 自主性を高める方法とは」

https://kodomo-manabi-labo.net/no-autonomy

 

帯広大谷短期大学|学紀要(第55号)2018年3月「乳幼児のためのコンサートによる音楽教育の可能性(3)− 保育者養成の視点から」(ISSN 0286―7354)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/oojc/55/0/55_35/_pdf

 

富山県総合教育センター|富山市立堀川小学校 山口浩二「自主性と社会性を育む「音楽をつくる活動」の在り方」

http://www.tym.ed.jp/c10/kenkyuu/kyouikukennkyuronbun/h23/kekka/yamaguchi.pdf

 

【書籍】

株式会社アクセスインターナショナル|FQ Kids(2020年4月発行)「耳が育つと、こころも育つ!聴く力がぐんと伸びる幼少期」

 

  • この記事を書いた人
南波 明日美

南波明日美先生 プロフィール

子どもの才能開花、幸せな子育てを応援。指導実績2500名以上 リトミックスタジオ Kirari代表 https://kirari-music.com/

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